(神経発達症)発達障害児の子育て

 定型発達でも神経発達症でも、子育ては周りの理解やサポートが必要です。

 

 定型発達児でも言うこと聞かない、泣く、走り回ることはありますが、神経発達症児は何をしても収まらない、その子の決まったルールを崩せないなどの「甘やかし(こだわりを見守る)」「虐待(怒り続ける)」「ネグレクト(放置する)」と言われるようなことをせざるを得ない状況が多くあります。

 神経発達症は発達の凹凸なので、定型発達よりこだわりが強くて手のかかる子、従順でおとなしく、手がかからない(心の成長が遅れている)子がいます。

 私の母は私の子育てを「大人し過ぎた」と言っていました。

 自分の子育ても、おっとりしていてのんびりで保育園の先生に「言うことを聞かない」と言われました。(短期記憶が弱いので、言われたことや名前を呼ばれたことを忘れてしまって、言われたことが出来ないだけだった)

 

 本人もどうしようもなく困っていて、親は分かっていても、社会に出た途端「人と同じ」でないと受け入れられないという壁があります。

 「社会人として」「常識的に」が能力的に困難で、子どもでも出来る分かるが出来ない分からないというのが、障害であり発達の遅れ凹です。

 適切なサポートが分かって、サポートを受けられれば、発達特性があっても障害にはなりません。適切なサポートを受け続けるために『障害者』を名乗る必要が出てきます。

 

 感覚過敏があり「子どもの声がうるさい」と感じる人もいるかも知れませんが、自分だって産まれたばかりは子どもだったのだから、適度な距離感を取り多少の我慢をお願いしたいです。

 

 感覚過敏や自分自身のこだわりが強すぎて子どもと四六時中いることが耐えられないと思えば、産まないという選択もあります。

 子育てを一人ですることは不可能なことだと思うので、子どもを預けて生活用品の買い物に行ったり息抜きをする時間は必要です。

 パートナーが健康で産むことに問題がなければ子どもが欲しいかも知れませんが、子育ても生活も二人でやっていくのが一般論(本当は地域で育てたい)なので、産後からの長い長い子育てをどう二人で乗り越えていくのか、どんなサポートを受けるのか、話し合い妥協点を見つけてほしいです。

 

 

精神科医さわの幸せの処方箋 YouTube動画

限界で叩きつけた?ノイローゼ? 発達障害の子どもを持つ2人のリアルな実体験です。

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kokorokenkyu.hatenablog.com

 

mamicherryblossom.net

 

発達障害(神経発達症)関連動画の感想と思ったこと

 今日観たYouTube動画はADHDの内容が多かったですが、ASDでも同じようなことで困っていることがあります。

 

発達障害カウンセラーかずきさんの動画

発達障害を治したい人必見!生きやすくなる方法TOP5!

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①脳に良い栄養素

 『窓際のトットちゃん』の話に出てきた「海の物と山の物」という言葉

 毎日バランス良く取るために色々な食べ物を摂取する必要がある。食べ物の成分までは分からないから、食べ物を意識するために食材が海で取れたか山里で取れたか考えてみる。

 

③プレッシャー

 定型発達以上にミスが多く怒られることが多いので、神経発達症はミスに対してパニックを起こすぐらいストレスを感じています。

 他の人に確認をしてもらって注意ではなく、淡々指摘してもらうと助かります。

 気持ちを読み取ることが苦手ですが、怒っていることは敏感に感じ取っているので、機械にでもなったつもりで感情を抑えめに指摘してもらえると、不安や焦りが減ると思います。

 

④理解のある人間関係

 動画にもあるように、当事者会の集まりなどに行ってみるのは良いと思います。

 神経発達症には、一般社会では決して言えない思いがあります。「体がだるくて動かない」とか「いつの間にか行く時間を過ぎてて遅刻しちゃう」など、定型発達には理解し難いことが現実に起こっているからです。

 理解をしてもらえれば、途中で休憩出来たり(休憩が苦手な人もいます)、今どこにいるのか言っても怒られないようになるのだろうと思いますが、仕事どころかプライベートでも問題になるような特性を持っています。

 

 

 

ABEMAニュース【公式】

ADHD】転職20回以上…社会人になり"発達障害"診断「できる/できないの自覚が大切」

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・間違って重要書類をシュレッダーにかけてしまう

 ADHDは分別(整理整頓)が苦手です。

 捨ててはいけないと思うとどうでもいいチラシまで取っておくし、捨てなきゃいけないと思うと大切にしているものまで捨ててしまったりします。

 シュレッダーにかけるものは1日置いてから翌日にまとめてシュレッダーにかけるとミスが減るかも知れません。

 

・注意力に個人差がある

 注意力が弱くミスが多いのがADHDの特性です。

 私はミスをしないように何度も確認して作業していますが、それでも人並に間違います。何度も確認するため作業工程が多いと、尋常ではない時間がかかります。

 単純作業でも 頭を使う難しい作業でも、同じように何度も何度も確認するため、頭を使う作業の方が定型発達のやり方に近くなって問題が減ります。でもミスはする。

 

・得意を頑張り苦手を補い合う

 ギフテッドと言われている人たちは得意分野は天才的で、苦手部分は人並以下と言われてしまうようです。

 IQが標準以下の神経発達症はどちらかというと不得意の方が多いですが、得意なことが全くないわけではないので、得意を生かして社会貢献したいです。

 

 

KRY山口放送ニュース公式チャンネル

【大人の発達障害カフェをオープン!ADHD(注意欠如・多動症)を知ってもらいたい…大人になって診断された女性の奮闘記・訪れた人が魅力を感じる店

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・記憶が消える特性

 考えていることが5秒持たずに消えてしまうことがあります。

 何かしたかったんだけど。急いで書かなきゃ消えてしまう。書こうとしていたことも記憶から消えて、なにかしようとしていたはずなんだけど、何だったか・・・

 このようなことが日常茶飯事です。仕事だったら趣味のことならなんて、選ぶことは出来ません。好きなことは(軸索が強いので)忘れにくいけど、忘れないわけではありません。

 

 こちらのカフェでは、かずきさんが言っていたプレッシャーのかからない工夫がされていました。

 

 

 

正しく教えてほしい と言う神経発達症(発達障害)の気持ち

 「正しいことを教えてほしい」「間違ったことを言わないで(教えないで)ほしい」

と言う人がいる。

 真面目で冗談が通じなくて屁理屈が多くて堅物な人。

 なぜ、そんな無茶苦茶なことを言ってくるのか?

 

叱られた経験や自分だけが分からなかった経験から、

自分以外は正解を知っているんだと思いがち

 視野の狭さから人と同じように出来なくて、強い劣等感と不平等感を感じています。

 自分より出来ている人が意地悪で教えてくれないのだと感じています。

 

正解が分からないと恐怖を感じる

 私も恐怖を感じるので、恐怖に感じない人の気持ちはわかりません。


自分の感覚を否定されることが多いので、自分の感覚推測は信じられず、

他人に頼り過ぎる

 怒られることが多くて、人に教えてもらうことが必然的に多くなり、人に頼ることが日常になります。

 人に頼り過ぎて怒られることも多いので、人に頼ることに罪悪感を感じ、何でも自分で解決しなければいけないと思う人もいます。報連相が苦手になり、ミスを隠したと思われることがあります。

 人に合わせることが苦手で、100%頼るか100%頼らないかの二極化しやすいです。


勘違いが多い、勘違いであることに気づかない

 物事を「白か黒か」「全か無か」など極端な捉え方をしがち。曖昧な捉え方や、さまざまな物事を「微調整」することが難しくなる。

 勘違いしても違和感を感じにくいので、勘違いに気づけず、嘘をついたと思います。


多角的に見ることが苦手だから、答えを一つに絞ってほしい

 脳のキャパシティーが少ない人もいるので、いろんな考えを巡らせることが出来ないので、確実な一つを求めます。

 

気持ちの切り替えが苦手で、切り替えに時間がかかる

 これは、神経発達症当事者が言っていた話ですが「発達障害であることを早く教えてほしかった」と、複数の当事者が言っています。

 障害があるなら、早めに知って対策を打ちたかった。

 それを聞いていた私の思いですが、

  • 親も全てを知っているわけではない
  • 小学校の健康診断で、全ての病気(障害)が分かるわけではない
  • 実は、医者も完璧ではない、精神科の診療は白黒つけられない部分がある

 現在の日本では、学校や会社の健康診断に精神疾患の検査は含まれていません。

 学校や市区町村が神経発達症などの検査を強制することはできず、養育者に勧めることしかできません。

 親や関わる人に神経発達症の知識がないと疑うことはありません。場合によっては養育者が放任していて躾が出来ていないと思われる場合もあります。

 検査を勧められても知識がないと、間違った考え方から、子供を障害者呼ばわりされないようにと病院に行かない場合もあります。

 家族や親類に神経発達症のような特性があり、困っていないと思われるので、必要性を感じないこともあります。

 

 現状、学校や仕事や人間関係で上手くいっていない場合は、ネットや本で調べてみてほしいです。特に本はまとまっていて間違った情報も少ないです。

 結果違っていたとしても、その知識が誰かの助けになるかも知れません。

 腹立たしかった同僚の思考が理解できて、以前ほど腹が立たなくなるかも知れません。

 

 

 特に自閉症スペクトラムASD)が強いと障害を受け入れることに時間がかかります。

 今まで叱責されたことが障害の特性のためだったと思うと、今までに叱責した人に対して腹立たしく思います。そして、その事実を伝えるために一生懸命説明し、言い訳をしている、障害を盾にしてわがままを言っていると捉えられてしまいます。

 周りの人は障害だったことに対して「謝ってほしい」と思う人が多いです。障害特性で迷惑を被っていたのだから、出来ないことを謝るのは大人として当然の義務だと思う人が一定数います。

 障害が謝るべきことなのかは、疑問に思いますが、相手の怒り感情を収めるために謝ることは多いです。

 

発達障害カウンセラーかずきさんのYouTube動画

 発達障害だと親と反りが合わず地獄すぎる!【大人の発達障害・神経発達症】

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花桃

 

 

モラハラを受けていると自分の趣味を持ってはいけないと思ってしまう

 結婚していた時、趣味の習い事はもちろん、友人と外食をしたり、ママ友を作ったり人付き合いはしてはいけないと思った。

 結婚前から元夫と結婚すれば、趣味などやってはいけないと言うだろうと思っていた。

 第三者の前で「習い事をしたい」と言えば、笑顔で承諾してくれるだろうが、家の中に入り玄関のドアを閉めた瞬間から、「習い事をしたい」ということが、無責任で家族を顧みない最低な妻のすることであると、お前は最低な妻だと説教されるのが目に浮かぶ。

 趣味を持つこともママ友と外食や旅行をすることも私は「悪い」とは思わない。むしろ良いことに思うが、それを許されないと思っているので、我慢したし誘いも断った。

 一方、夫の得になったり、世間から見て好印象を与えると思われる家庭菜園は、世話をする時間が取れなくて、やらないと言っても夫が植え付けをし、管理収穫は私がした。

 

 別居して、離婚して、母や女性(悩み)相談の相談員にも勧められて、手軽に始められる地域の体操教室や野草教室などに行っている。

 自分に時間やお金を使う 女性や主婦を 悪く言う夫と生活していたことを、密かに申し訳なく思っている。

 

最近車の中から出てきた別居当時のメモ 書字障害(LD)、ADHDの片づけられない特性

↑よーく考えないと何が書かれているか自分でも分からない。

「私が今の収入(貯金)とは別に一千万円用意できないから?」「そうだ」

「私が正社員じゃないから?」「そうだ。だから義母に助けてもらうんじゃないか」と言われた。

 「まあ座れ」の語気の強さが想像できるだろうか?同じモラハラ被害者なら震え上がるセリフだろう。

 義母が義兄夫婦と住んでる家を売って一千万円を用意し、済む家がなくなった義兄夫婦を捨てて私たち家族と住むという計画だった。

 大抵のことは、妊娠したために正社員を辞めさせられた私が、正社員ではないから悪いと怒られて、責められた。正社員を辞めさせられることも、一度辞めたら(女性が)正社員で働くことが出来なくなることは結婚前に伝えていたが、「何とかなるから大丈夫だよ」と強引に押し切られてしまっていた。

 

 

モラハラ思考 自分以外のためにお金を使うのが許せない

 夫婦のお金は主人であるモラハラ夫(妻)のためになることに使うべきであって、個人の趣味や楽しみのために使うべきではないと言われていたり、思わされていたりする。

 モラハラ被害者の時間もお金も加害者のためにあると思っているので、自分(被害者)のために時間を使ってはいけないと思っている。

 

モラハラ思考 こちらが楽しんでいるのが許せない

 たとえ世間話をしただけであっても、楽しいと思ってはいけない。

 自分の知らないところでモラハラ被害者だけが楽しむことが許せない。一緒に楽しむのも許せない。モラハラ加害者が与えた物事にだけ、喜び感謝するべきと思っている。

 

モラハラ思考 被害者意識が強い

 モラハラ加害者は「奪われた」と思うからだ。何を奪われたかはどうでもいい。とにかく何かを奪われたと思い怒ってくる。

 加害者は羨ましいという気持ちを持つことがあってはならないと思っているので、認知を歪めて被害があったことにしている。謝らせることで、事実を隠蔽し自尊心を保っている。

 

モラハラ思考 全ての行動を監視する

 モラハラ加害者はモラハラ加害者より被害者の方が「良い思い」をしていることが許せないと思っている。許されない「良い思い」をしていないか、行動やスマホの内容など気づかれないように監視している。

 

モラハラ思考 周囲に相談をさせないようにしている

 モラハラ加害者は、自分のしていることが間違っていることを知っている。加害をしていることが知れたら自分の立場が悪くなり、自分の物であるターゲットを奪われると思っている。相談ではなく「チクった」と感じる。

 ただ悩みを相談しただけでも、加害者に相談せずに他者に相談したことを謝らせる。

 

 

 

 

モラハラと旅行 自閉(ASD)と旅行

モラハラはどこへ行きたいかより、行くことにメリットがあるかを優先する

 子どもが小学生の時、下の子どもが2年連続、夏休みの自由研究で書いた絵がコンクールで入選し、副賞にサファリパークの優待券を貰って来た。

 絵画コンクールの入選は素晴らしいことだが、それ以上に私は副賞の優待券を喜んだ。サファリパークは子どもの時から行きたいと思っていて、まだ行ったことがない。親に「行きたいと言う」ことを思いつかないので、提案したこともない。

 喜ぶ私を見て、子どもも嬉しそうな顔をしている。

 「いつ行こうか」と 夫に言うと、返事は無く振り向きもせず、テレビを見ている。

 子どもの笑顔も濁る。これ以上無理に聞くと、私が夫のしたいことを邪魔をしたと 怒られることを知っている。

 そして、2枚の優待券は 通帳と一緒に大事にしまわれた。

 

 上の子が小学校上がって少ししてから、ほとんど家族で出かけたことはない。

 生活費が足りないので、上の子が小学生の時から私が副業をしていて、副業を始めてからほとんど出かけなくなった。

 夫と子供たちだけで出かけたら良いと思うのだけど、そう言っても「お前を置いていくわけにはいかないから」と言ってどこにも行かず、休みの日は1日家にいて、テレビやビデオを観たり、ゲームをしたりしていた。

 休みの日は夫がやっているゲームを見ていることが多かった。子どもたちは携帯ゲーム機でゲームをしている。パソコンや不要になったブラウン管テレビをゲーム用に使うようになったら、それぞれ空いている機械でゲームをやる。私は得意ではないので見ていた。

 

 子どもが二人とも小学校上がって以降 行ったのは、名古屋のプール(上の子が社会人になる前に)、結婚10周年で行った鬼怒川温泉、結婚20周年で行ったディズニーランド。結婚の記念なら、二人で行く人も多いかも知れないが、鬼怒川温泉は家族4人、ディズニーランドは義母も一緒に5人で行った。

 

 常に他人から見て「良い人」に見えるのが思考の基準なので、結婚記念ぐらい二人で出かけようとは思わない。「結婚記念を家族で祝う、子煩悩な夫」という話題に出来るから、家族で行く。普段は子供たちと出かけても、いちいち周囲に言わないから「良い人」アピールにはならないから行かない。子どもの世話を夫一人で行わなければならないわりに、メリットが少ない。自分の得にならないから、行かない。

 

 結婚して数年は、潮干狩りやバーベキューなど(なるべくお金がかからないお出かけに)出かけていて、楽しそうに見えた。下の子が生まれる前は夫の兄と4人で旅行もした。日常は夫の気分の浮き沈みに怯えて生活していたが、出掛ける時は思い通りになっている間は楽しそうだった。

 下の子が生まれた時、すごく義母が喜び、上の子を差別し始めた。仲の良さが自慢だった義理の兄を差別し始めて、一緒に出掛けることもなくなった。

 もしかしたら、その時から夫への義母の支配が再開されたのかも知れない。

 

発達障害あるかも知れない彼との旅行

 離婚してキャンプがきっかけとなり、前から仲の良かった友人と付き合うようになった。

 彼は神経発達症の診断を受けていないので、正確には神経発達症ではない。

 が、自閉スペクトラム症(ASD)の特性を強く持ち、ADHDの特性も少しあるので、自閉タイプだと思っている。

 特に特徴的なのは、思考の切り替えが苦手で、以前言ったことと極端に違うことを言うと 怒ってしまうこと。

 

 以前「俺に何かあるんじゃないかと思うんだけど」と相談されて、その時は私は神経発達症ではないと診断されていたので、「考え方がとても男性的だけど、普通なんじゃない?」と答えた。医者でないと障害の診断が出来ないことも知っていたから。

 私が神経発達症であると診断をされた後、「(医者じゃないと診断できないけど)自閉スペクトラム症の特性が強いよ」「ASDだと思わないと いじわるな人に見えるから、あなたはASDだと思っているよ」と話したら、「前に、違うって言ってた」「嘘をついた」と怒っていました。一から説明すれば、徐々に理解はしていく。

 でも「違う」と言った言葉が頭の中で強く残っていて、そこはロックがかかっているように、切り替えできなくなっている。

 

 

 私も彼も旅行というのはハードルが高い。未知のことをイメージする力が弱いからだ。出掛ける場所も、私が一度行ったことがある場所が多い。

 ADHD(注意欠陥/多動症)の中には、衝動的に行動するのが得意で、計画を立てて、計画通りに行動するのに 苦痛を感じる人も多いが、

私は そこがASD寄りのようで、時間をかけてじっくりあれこれ考えて、2~4か所に絞り、実際は間に合わず、予定の半分くらい寄れれば良しといった計画の立て方をする。ADHDもあるため、寄り道をして、予定通りならないこともあるが、気にしない。

 

 自閉タイプの彼は、最初から計画に入っていない所に寄るのが難しい。

 つまり、2カ所行く予定にして時間があったら、もう一カ所行くというのは、出来る時と出来ない時があって、行けたとしても そわそわして落ち着かない。もう予定が終わっているので、帰ることしか 考えていないから、一緒に楽しむことが出来なかった。

 

 予定を最初から4か所にしたらどうなるかと言うと、どうにか予定をクリアしようと、話も聞かずに予定に沿って行動しようとするだろう。疲れやすさから、いつもふらふらになるので実行したことはない。

 予定が押してしまって遅れてしまうと、人の話が聞こえなくなるくらい焦ってしまって、手に負えなくなる。話しかけると怒る。

 

 そのくらい、予定変更が苦手と思って良いだろう。気持ちではなく「時々 思考が切り替えられない」から。

 お互いペース配分を考えることも苦手で、のんびりしすぎて時間が足りなくなるため、物足りないくらいの計画がちょうどいい。

 

 今回の伊豆旅行も

2024.03 伊豆旅行




2年以上かかってやっと宿泊先が決まり、彼の念願だった「温泉に浸かっているカピバラ」を観に行くことが出来た。(お風呂に入っているカピバラのイメージが強くて、温泉がないとカピバラを観た気にならないから、温泉をやっている時に行きたかった)

 当然「相手の気持ちも考えて」なんて、無理。ASD(タイプ)は本人なりに相手の気持ちは考えているが、定型発達が望むような気遣いは、気づく能力が欠如していると思うくらい難しいことで、具体的に意思表示をした方が安心する。

 今回 帰りの温泉で、濡れたタオル入れる袋がいるか、見せながら聞いたら、「あぁ」と言いながら『言われたことで あった方が良い事に気づいて、目の前にあるから取る』。自分もそういう所があるから違和感を感じないけど、他の人は「え?」って思いそうだと思って面白く思った。無言で取るのは相手を意識出来ないから。目の前の袋しか頭になくて「袋を取る」という動作に集中しないといけないから注意が向かない。

 「ありがとうと言って」と言って渡せば「あぁ」と気づいて「ありがとう」と言うだろうが、「言わなくても気付いて」と思わない方が良い。彼の場合はね。

 

 

分かってほしい発達障害(神経発達症) を許せない定型発達



 神経発達症ではない定型発達が神経発達症を告白された時、直ぐに納得できないことが多い。

 聞いたことはあっても自分のことではないため、考えたことがないからだと思う。考えたことがないから何なのか知らない 分からない 興味もない。

 

 対して神経発達症は、神経発達症の特性の一つに自他の境界が分かっていないことがある。

 今までの経験から、自分と他人は別で 自分が知っていることを他の人が知らないことがあることを知ってはいるが、どこからどこまでがお互いが知っていて、どこからどこまでが知らないことなのか視覚的に分からない。

 神経発達症はネットなどの外部から得た情報なので、自分より賢いはずの定型発達なら、当然知っているはずだという勘違いもある。(神経発達症は定型発達より怒られることが多いので、怒られない定型発達の方が賢いという偏見がある)

 

 そして、コミュニケーション下手のため、一方的に簡潔に言い切る。

 「私は発達障害です!」「○○は出来ません!」

 

 大抵は困惑してしまうだろう。「私に言われても困る」って。

 「だから?」「で、どうすれば良いの?(出来るようになるの?)」「治せば?」「病気なら病院行けよ」と、無理解から腹が立つこともある。

 視覚障害で目が見えない人にだって腹を立てる人もいる。視覚障害は理解できるけど、神経発達症はなぁ・・・(うつ病も)

 

 「私に言われても困る」は「私」じゃない人、その上司に相談すれば良いかも知れないが、その前に

 

定型発達の言う「言っていることが分からない」とは

 単純に知識がないだけです。

 今までに神経発達症を知る必要が無かったから、障害について調べる必要が無く、そこに時間を使うことにデメリットの方が大きいので、聞いたことはあっても知っている人が少ないんだと思います。

 ネットでちょっとだけ検索すると、「困った人」「問題児」などネガティブな情報も多いので、話をうやむやにして関わりたくないという人もいるでしょう。

 

 

定型発達的には「普通は普通だから普通が分からない」

 神経発達症は少数派なので神経発達症の普通は「普通じゃない」と言われることが多いです。神経発達症同士でもそれぞれ「普通」が違います。

 多数派の「普通」を知りたいのですが教えてもらうことが出来ないです。

 定型発達には「一般常識」というものがあります。神経発達症者は「一般常識」という言葉や内容は知っていて、分かっていても、同じようには出来ない。

 条件反射的な行動や定型発達が考えなくても出来ている行動が定型発達と違い、意識認識しないと出来ないことが問題だったりします。その「常識以前の問題」にお互いに気づかず、「常識以前」に問題があることに想像出来ないし、理解しがたいようです。

 あまり聞かない症例ですが、唾を飲み込んだりくしゃみをするのを意識してやらないと出来ない、コタツに足を入れるとどこに足があるか分からなくなるので無くなったと感じる(花風社/自閉っ子こういう風に出来ています!)など言われれば、それが定型発達の「普通」ではないと気づくでしょうが、お互いの日々やっていることがそれぞれ「普通」であり、日常なので、神経発達症が知りたい「定型発達の普通」を教えてもらうのが、とても難しいです。私も本紙の中にある「見えなくなる」症状が少しあって、日常的に壁を触りながら歩く癖があります。誰しも強いストレスがかかった時や疲れている時は視界が狭くなったり、ぼんやり見えたりしてると思いますが、生活に支障が出るほどの視界の狭さではないので、気づかない人が多いと思います。

 神経発達症を持っていると「定型発達の普通になりたい」と思うので、努力して定型発達に近づけたいと思うのですが、能力的な欠如と『神経発達症みたいに「普通」について考えたことがないから、答えられない』という二つの観点から「普通」になれず、凹凸の大きい神経発達症者は異様に見えてしまいます。

 

 

障害に見えないのに「障害」と言われると、困惑する(認知的不協和)

 言動は独特ですが、写真で見たりや会ったばかりの人には障害があるようには見えません。話してみるとちょっと変わった人、でも普通でしょ。と思います。

 仕事などで関わると問題行動が目立ってきます。

  • 仕事が遅い
  • ミスが多い
  • 指示と違うことしてるのに気付かない
  • 勝手なことをする
  • 居眠り
  • 遅刻
  • 言い訳する、ミスを自覚できない
  • 報告しない、相談しない
  • 忘れる、聞いてない

 能力の低さや認知の低さは目に見えません。脳内ホルモンのバランスが異常に悪いのも見えません。

 高卒だったら、大卒だったらというステレオタイプな常識で説得しようとされますが、勉強とは違うところの能力が低いので、定型発達と「同じ」にはならず、「同じように」仕事をするには『合理的配慮』が必要です。

 ニューロダイバーシティという考え方から、定型発達にも苦手な仕事への『合理的配慮』があってほしいと思います。

 私が分かってはいないのですが、障害者職業センターの面談(職業カウンセラーさんの聴き取り)で、IQ検査(WAIS-Ⅳウェイスフォー・ウェクスラー式成人知能検査)(WMS-Rウェクスラー式メモリースケール)の結果を見せたら、合理的配慮の具体的な内容まで書類に書いてもらえました。

 グレーゾーンの方は診断書など、出せるのでしょうか?具体的な合理的配慮が分からない場合があるので、メモでもいいし、本人に診察中に書かせるでも良いので、どういった配慮を必要としているのか教えてもらえると、本人も会社も助かると思います。

 必要なのは『診断名』ではなく困らないことなので。

 企業から、受診を勧める時は、会社での困りごと、特に職場困っていることを書き出して、どう対処すれば良いのかアドバイスをもらうのが良いと思います。本人から障害を告知された時も同様に。

 

kokorokenkyu.hatenablog.com

 

コミックDAYSチャンネル

【漫画】発達障害のカミングアウト…『リエゾン─こどものこころ診療所─』【公式】【発達障害/ADHD/ASD】山崎育三郎/松本穂香

【漫画】発達障害のカミングアウト…あなたならどう接する?#1/2話『リエゾン─こどものこころ診療所─』【公式】【発達障害/ADHD/ASD】テレビ朝日にてドラマ放送中‼️山崎育三郎/松本穂香 - YouTube

 

【漫画】ADHDを抱えるとどういう生活になるのか?#2/2話『リエゾン─こどものこころ診療所─』【公式】【発達障害/ADHD/ASD】テレビ朝日にてドラマ放送中‼️山崎育三郎/松本穂香 - YouTube

 

就職を目指している方へ 障害者職業センター

障害者職業センター

 ハローワークで頂いた資料の一つに、障害者職業センターの冊子がありました。

  • 事故や病気で障害を負ってしまったりして、長く働いていない状態が続き、直ぐに働くことが不安な人
  • 生まれつきの障害で働くことに困っている人

が対象のようです。

 

 今まで(2021年まで)は神経発達症を診断されていなかった、「自閉症ではない」と言われていたので、このような福祉サービスの対象ではないと思い込んでいました(知る術も分からない)

障害者手帳がなくても、働きたいけど働くことが不安な人も相談することが可能なようです。

 引きこもりを脱して働きたい人が受けられるサービス(施設)もあるそうなので、長期で仕事をしていなくて働くことが不安な人は、ハローワークで相談してみてください。

 

 ハローワーク障害者雇用について相談したいと思い、相談しに行ったら丁寧に説明してくれて、私に代わって電話もしてもらえました。

 


私の住んでいる地域の障害者職業センターでは

対象となる方
 ・就労への意欲があり、一般企業への就職を目指している方
 ・職業準備支援を活用して、取り組みたい目標のある方
 ・職業についての相談や評価を踏まえ、職業準備支援のご利用が適当と思われる方
 (受講後、就職活動等を行うことに無理のない方)


障害者手帳の有無に関わらず利用できることがあります。

 

ハローワークで頂いた資料にはリタリコ ワークスもありました。

 

全国の障害者職業センター一覧(↓こちらから各地域のホームページを見ることができます)

地域障害者職業センター|独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構 (jeed.go.jp)

障害者手帳の有無に関わらず利用できることがあります。

利用を希望する場合は、対象地域の障害者職業センターへ電話等で確認してください。

 

 

 

 【働く発達障害の方を応援】こねくとチャンネル(ohamayo(@ohamayo_vrchat)さん / X (twitter.com)のポストから)

 【発達障害】ミスが異常に多いのは●●が理由ですADHDASDアスペルガー症候群

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