自伝20話/27 離婚調停1度目

前回のお話

 一方的なメールのやり取りがあったあと、毎週末に上の子どもが私の所に来て、夫に言われたことを伝えに来るようになった。

 毎週来るので、子どもの自由を奪っているような形になり、子どもの生活、交友関係に支障が出るので、仕方なく離婚しないために1度目の離婚調停をすることになる。

 

調停の流れ

離婚調停を申し立てる
期日の決定
第1回目の調停日
調停委員が解決案を提示
合意で調停成立
合意に至らなければ2回目の調停へ
2回目以降の調停(話がまとまるまで)ほとんどが2回で終わるそうです
調停終了


当日は申立人と相手が順番に調停室に呼びだされ(申立人と相手は別室で待機)、調停委員と離婚条件などについて話し合います。

1度の調停に必要な時間は約2〜3時間。
調停終了は「調停成立」「調停不成立」「取り下げ」の3つのパターンで決着します。

調整成立:お互いが条件に合意し、調停調書を作成
調停不成立:合意に至らず(当事者の申し立てで離婚裁判へ)
取り下げ:当事者間で調停を取り下げる。理由も求められずいつでも可能

 

 相手がモラハラ加害者の場合、夫婦は上下の関係になっているので、下だと思われているモラハラ被害者の言うことは聞き入れられません。

 話し合いで解決しようと思っていても、ありもしない不倫の話をでっちあげられて「不倫したことは許してやるから戻ってこい」などと離婚したい被害者に言い出し、

モラハラ被害者は、不倫してない事を分かってもらうために説明して、前回のようにこちらが言いたいことが話せない状態になってしまいます。

 

 離婚調停の申し立て理由が、

子どもが成人するまで離婚したくない
上の子供が毎週のように夫に言われたことを伝えに来るので、
子どもの自由を奪わないように、離婚調停を使って子どもの自由を取り戻したい。

だったので、簡易裁判所でちょっと困惑されませたが、受け付けてもらえました。

 

子どもが成人するまで離婚したくない

は、子どもの扶養義務が終わるからというのもありますが、夫親族は『親権』というものを『親が子どもの自由とお金を奪ってもいい権利(特権)』と思っていて、子どもたちには正しい知識を教えているけど、親にコントロールされてしまっている状態では、いつ利用されてしまうか分からないためです。

 

 書類を提出後、地域の市民相談を利用して自分の気持ちを話して励ましてもらったりアドバイスをもらったりしました。

 

第1回目の調停

 行き帰りで夫とかち合うことが怖くて、母についてきてもらいました。

 調停ではこれまでの経緯と離婚したくない理由を伝えました。

 これまでのモラハラの内容をメモして持っていきましたが、調停なので参考程度、話に答えるためのメモ程度に使いました。

 調停員に「子どもが調停に来ている」と言ったので私はパニックになってしまいました。

 調停日は、下の子どもの国家試験の前日で、私は子どもに余計なストレスをかけてはいけないと思い調停日も伝えていなかったのに、「家族のことだから」という理由で上の子に仕事を下の子に学校を休ませて、義理の兄と義母も連れて来ていたのです。

 「夫婦の問題に子どもを巻き込むなんて」「明日は大事な試験で、人生を左右するものなのに、高校生のレベルで受かることが難しい国家試験なのに、巻き込むなんて考えられない」と、調停員に向かって文句を言ってしまい、呼吸は乱れ、目の前がクラクラしてしまいました。

 

第2回目の調停

 2回目の調停は一転して調停員が素っ気なくなってしまい、なぜ離婚したくないのか聞かれたり、子どもと会話をしてるのか聞かれた。

 子どもたちは夫に「お母さんの所に行ったら会えない」と言っていて、別居しても離婚していても子どもは親に会う権利があると話しても「会えなくなるのが常識だから」と言って聞いてくれなかったと言っていて、『母親と一緒に住むと父親は会ってくれなくなるけど、父親と一緒に住んでいれば、いつでも母親に会うことができるから』という理由で、

上の子どもは会社の寮生活だが、週末 夫の家へ帰っている。下の子どもはまだ高校生で夫の家に住み自分の意思では私の所に来ることができない。

 

 調停員はどちらに親権を与えるかを考えているような質問が多くなり、こちらの訴えには不快な表情をしているように見えた。

 調停員は溜息をつき「では、もう一回調停を開きます」「特別に、ですよ」と言って2回目の調停を終わった。

 

第3回目の調停

 第2回目の調停の時、子どもの育児のことや子どもを大切にしていないんじゃないかと疑われているように感じたので、第3回目の調停前に子どもたちを呼び、わざわざ父親と一緒に住む理由を聞いて録音して持って行った。

 第3回目の調停はまた様子が違い、こちらを疑っているような印象は無かった。

 録音した音声を流すと、「それはいい(要らない)です」と言われて、お互いの希望が一致しないことを淡々と確認されて、「調停不成立」という形で調停が終わった。

 

 終わった後、調停員に「弁護士に一度相談をしてください」と言われました。

 

 何で知ったか覚えてませんが、役所へ離婚不受理届を提出し、男女共同参画センターの女性相談弁護士相談に行き、心のケアと離婚のことを相談しました。

 

 下の子どもが20歳になる少し前に、夫からの離婚調停の書類が届く。