自伝26話/27 子どもたちの現在

 モラハラ家庭に生まれ、神経発達症傾向が少しだけある子どもたちですが、

普通級に通い実業系の全日制の高校を二人とも卒業し、

上の子は工場勤務、下の子は肉体労働だけど、資格の必要な専門職で今も働いています。

 上の子は寮生活で、週末は元夫の所へ行っていて、下の子は元夫と祖母の3人暮らしです。

(大卒者は社会人の半分以上大卒だろうと感じる人が多いようですが、そんなことは無く、中卒や高卒でも一般企業に勤めたり、企業している人もいます。)

 

 少し前に下の子が遊びに来て「バイク仲間はいるけど、ゲームの趣味が会う人がなかなかいない」「(上の子)はゲームの話しだすと止まらなくて、ついてけない」とぼやいて帰っていきました。大人になると友達に合わせるって時間が無くなっちゃうから、お互いにやりたいことやってると合わなくなるよね~。ゲームはジャンル多いから合う人探すの大変だけど、バイクの趣味は(ツーリングとか)合わせやすいから良いね~。

 なんて、たわいもない話をしました。長男は興味があること以外はやらないし、話さないので、私が来てほしいと言わなければ来ないですが、保育園の時から高校の時の友達まで交友関係が広いです。同じ親の子なのに、違っていてほんと不思議。でも、それぞれに良さがあって、好きです。

 

 思い返すと元夫は自分のことしか話さないので、子どもたちには自分の意見を押し付けるような話か、子どもの出来ない事や失敗したことを馬鹿にするようなことしか言ってなかったと思います。

 子どもたちに神経発達症傾向があるので、親に合わせるとか 親を喜ばせようとしなかったことも、モラハラ被害を最小限にした要因だと思います。

 

 「子どもは生まれた時から一人の人間で、自分の意思を持って生きているのだから、知らないことを教えるのは大事だけど、押しつけは良くない。子どもの意見を尊重できるのが、良い親。」という考え方があって、夫婦の共通認識だったから、子どもの意見を否定することができなくて、子どもを夫の言いなりにすることができなかった。

 私が自信のなさがコンプレックスだったから『劣等感を感じさせない』というのが子育てのテーマで、

出来ないことがあって普通(なぜなら、人間だから)、

同じ人間なんていない、

親よりちょっと進化した人間になれば合格(部分的でOK)、

と思っていたから、子育てそのものの悩みも少なかった。

 

 子どもが話したいことしか話さなかったから、話したいことを聞き、気持ちを代弁し、共感して、ただそれだけをやっていた。楽しいを探して、母子3人で楽しんだ。

 

 そんな子育てでした。

 

 

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