余談6話/27 書字表出障害の上司

 本人に学習障害があると言われたことはないのですが、

 

 以前働いていた会社の製造リーダーをしている人で、立派な書字表出障害持ちがいました。

 特に毎日貼り出される生産予定の表に何かしら誤字があるので、毎朝誤字を見つけて楽しんでいました。

 

 人の名前も関係なく間違う人でしたが、不思議と怒る人はいなかったんですよね。

 むしろ自分の名前が違っていると「あたり」を引いたようにうれしくなっちゃったりして。

 半休が阪急になっていたり、転倒が点灯になっていたり、ビスがピスやブスになっていたり・・・どれが正解か分からずに苦悩していると思います。

 大事なのは人間性で、字の間違いとその人の能力ってあまり関係がないんだと思いました。

 本人は大変苦労していると思いますが、そんな中で日々一生懸命なリーダー、尊敬してます。